〜心夜景〜恋愛小説の園 

コメントは、どうぞお気軽にしてやってくださいませ。あと、リンク募集中です。(なんか都心夜景と間違えて検索されてる気が・・・)

ZARDが...

ZARDのVo、坂井泉水さんがお亡くなりになったそうです。
ZARDの曲は、浪人時代にすごくよく聞いてまして、ムチャクチャファンだったんですが...、ほんと、おしい人が亡くなりました。
坂井さんのご冥福を密かに祈っている今日この頃です。

なんか、松岡農水相が同じく亡くなったみたいですね。
...、政治に金の遣り繰りの問題は付き物である。他に議論する事があっただろうに、その道の頂点に立った人間を引き摺り下ろすのに夢中になって、挙句の果てに自殺に追い込むとは、今の政治には失望するばかりです。松岡氏の能力が、発揮するべき場所で出来ない、しかもその原因がろくでもない事...、これからの日本はどうなるんでしょうかねぇ... 因みに、豪華な議員宿舎、別に良いんじゃないかと思います。良い人材は良い待遇じゃないと捕まんない筈だし。
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LADY 3章

その翌日、岩尾が何時もの様に陽気に出迎えてくれた。こういう気遣いが出来る人は、いそうで居ないもので、正直嬉しかった。
 午後に予約した精神科の診断は、あっけないもので、たった一言「鬱病ですね」と言って高い診察代を持っていかれた。夜、気が付くと屋上にいて、人がうようよ居る街を見下ろしている自分に気づいた。だからといって、嫌な気分にはならない。白い粒が無軌道に動く様子をじっと見ていると、少しずつ目の焦点がずれて、最後には何も考えなくても時間をつぶせる、ぼぉっとした時間を過ごす事が出来るのだ。
 ニュース番組の前にはやる事が必ずある。カメラの位置の確認と、自分の体に見苦しい所は無いかをチェックするのだ。その時、脇の下に屋上のフェンスの痕がくっきり付いているのを見つけた。まずい事に、赤黒くなっている。嫌味をいう時の上司の顔が思い浮び、気分が悪くなってきた。

 本番中読んだ原稿は、地方であった下らない自殺のニュースと、どこかの国であった爆弾テロの原稿、その他。いつもいつも同じ原稿を読んでいる気がして、今が何月何日なのかわからなくなってきた。そして、本番が終わると同時に再び屋上へ今度は岩尾と共に行き、今度は昨日と違うところに噛み付いてもらった。
 屋上に寝そべり、そのままゆっくり目を閉じた。困った事に、なにもやる気が起きない。寝そべったまま手をつないでもらって、その手の香りを聞くので精一杯だった。

 岩尾が居ない時、どうしても仕事が手に付かない事が増えてきた。だからと言って仕事をしない訳にはいかない。そう言う時は、トイレに入って噛み痕にカッターを入れる。薄い赤の三日月の所々に、気泡が絶妙な割合で混じっていて、最初は少しためらったが、目を閉じて刃を添えると簡単に切れ、快感が戻ってきた。只、デスクに戻るとその快感は裏切り者に変貌する。パソコンを打つ指が重い。

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LADY二章

浮気された事がある。それも、何回も。ヒステリックに叫んで、最後に白けた様になり、...お別れのときが来る。では、それが自分ならどうだろう?自分でつけた爪痕を、優しい目で眺める日が来るといいなぁ...、と思う。一通り行きたい店を巡った後、六本木のビル影にあるカフェに入り、じっと外を見ていた。いじましいなぁ、とおもいつつ。

 翌日、浮かない顔で出社してみると、満面の笑みで岩尾が出迎えた。気分が沈んでいるときにこういう出迎え方をされると、本当に腹が立つ。 と、そう思った瞬間、「パン!」と思いっきり顔を張ってしまった。...さすがにまずい。確かにまずいのだが、かなり胸がすっきりした。
 岩尾はどこか遠い所を見ているような目で、ボぉっとしていた。申し訳ない気持ちもあったので、肩を掴んで思いっきり上半身を揺すってみた。刹那、岩尾が右手をすっと伸ばして、恵美子の首を撫でた。
 無言で、しかし優しい顔で、少し腰をかがめて話しかけようとする。そして、顔を近づけた。一瞬キスされるかと思ったが、そのまま耳に口をつけ何かささやいた。
 
 昼休み(と言いつつ、時間は夜。あまりに忙しいので、「お昼」は「夜の7時」位を指し、「おやつ」は、気まぐれに上司がおごってくれるピザを指す、可愛らしい隠語があるのだ)に屋上で待ち合わせた。本当は入れないのだが、岩尾は何故か合鍵をもっていた。
 そこで思いっきりかぶりつく。薄く血が滲むまで。それから、薄まってピンク色になった血液を愛しく舐める。二人共それを繰り返していると、一時間位が経っていた。朦朧となり二人そろって床に崩れこむ。顎が疲れて、とてもじゃないが話そうと思えない。夜景がきれいだなぁ、とばかり思っていた。
 
 その翌日、岩尾が何時もの様に陽気に出迎えてくれた。嬉しかった。

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久しぶりに

久しぶりに小説をUPしました。
実は、一本新しいのが出来てたんですが、どうも、自分の愚痴の垂れ流しになってる気がするので、思い切ってゴミ箱に送りました。
 
というわけで、久しぶりの更新です。

LADY とタイトル付けをしましたが、全く違う内容で同じタイトル
(LADY2みたいな感じで)を書いていこうと思います。
つまり、短編の寄せ集めです。勿論、方向性は同じです。タイトル通り、「LADY=女性」について。暗い内容、明るい内容、色々書きます。
まあ、要するに腕試しですので、どうかお付き合い願います。

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LADY 一章

今年もまた、「失敗した」と悔やむ時期が訪れた。そう思っても、仕事の都合なんて自分には関係なく決まる物だし、第一男の事なんて考えてる余裕なんて無かったんだ。しかし、他の女達は同じように働いて同じように結婚して行く。結婚式に着て行く服なんて一々買ってられないから、みすぼらしい女の格好で式に出向く。
 新幹線で神戸に着き、そのままタクシーで式場に向かう。神戸の街は山から生えるようにして海まで伸びていて、洒落た建物は大抵山の中にあり、今から向かう式場も例に漏れず、高級住宅街の中にある。こういう町並みに戻ってくると少しほっとするものだが、今日は結婚式に出てそのままとんぼ返りする事になっているので、少しも気が休まらない。 家に着く頃には疲れ切って、そのままベッドに倒れこんだ。そして、不本意ながらベッドの中で今日の記憶を手繰り寄せる。まあ、結果、落ち込んだだけだが。
 吉岡恵美子の一年は、毎年こんな感じで終わる。アナウンサーとして成功した彼女は、報道アナウンス部の部長として、忙しい毎日を送っている。恋人がいない代わりに、たまに(ホントにたまにだが)一夜を共にする男がいる。去年の人事異動で報道部から去った岩尾という若い男である。
 少ない人員を使いこなし、新人アナウンサーの育成までこなす仕事は、31歳の彼女にはやりがいのある仕事と言える程度である。しかし、ワタクシを殺すことで、「私」も死んでいっているような気分になる。気分が上向きになるなら何でもやった。岩盤浴や、酸素セラピーなんかにも手を出した。が、どれもこれも無駄に終わり、疲れて荒れた肌が指先をイラつかせる。しかも、最近目尻がどうもオカシイ。オカシイのだが、なんの言い訳も出来ない年齢に突入している自分をあっさり認めるには、身軽すぎる。
 
 緊急番組でいきなり呼び出されたのはほんの一時間ほど前で、気が付くとスタジオの中心で指揮を執っている。東南アジアで大きな地震があったようだが、内心どうでも良かった。出来ることなら、あのまま取材先でお茶して居たかったのだが...
 オンエアが終わり、カメラの前で見せていた不安そうな、つまり、どうでもいい他人の葬式に出たような例の、顔から疲れ切った顔に自動的に切り替わる。デスクに戻り、コンタクトレンズ―大っ嫌いなのだが―を外して一息つく。その隙に、他の部署にも拘らず岩尾がやってきた。
 暫くの間雑談し、仕事に押し流されるゴミの様に自分の部署へ帰っていったのだが、お陰で恵美子の心の糸が少し弛んだ。
 その夜、自分の番組を終え、帰宅しようとしたが、タクシーが捕まらない。腹が立ってその辺にある看板を思いきり蹴飛ばした。翌朝、足に包帯を巻いた恵美子の姿が、職場の雰囲気を暖める事になる。
 
 自分で思いっきり努力した結果、例え怒られたとしても大してショックではないだろうが、他人の尻拭いだけは嫌なものである。くだらなくて、後で笑うのにも気を使う。中間管理職の哀愁とでも言うべきなのか。
 恵美子の上司に当たる、中年の先輩アナウンサーに呼び出されたとき、唯一の「自分」である仕事を褒められるのかと、薄ら甘い期待を抱いていた。しかし、呼び出された先にいたのは、自らの教え子とも呼べるアナウンサーである。嫌な予感がした。そして、愛想笑いを絶やさずにしようと無理に笑い、逆に不自然になってしまった。
 内容はこうである。本番中に発した後輩の言葉が禁句だったらしく、抗議の電話が殺到しているらしかった。
しかし、そんな事はよくあることであり、いつもの通りやり過ごそうとした。それが癇に障ったらしく、上司の機嫌は一気に悪くなった。何と言ったかは定かではないが、彼の言葉は鋭い刃物となって恵美子のみぞおちに刺さった。

 ケーキバイキングでやけ食いしても、六本木で馬鹿買いしても、癒えない傷が付いてしまった。...どうしよう?
 歩きすぎて足にマメが出来たし、コンシーラーが切れてるのを忘れて、冴えない顔で六本木をうろついたりした。けど、そんな事どうでも良かった。
 なんだろう、今までは違ったんだ。とにかく、気分なんてあっさり良くなるもんだったのに、自分の意思なんて全くお構いなしに気分が弱ってゆく。従うべき上司はいないし、自分の意思なんて無視する自分自身。もう、めちゃくちゃなんだ...
 いつまで続くか分からないこの鬱積は、見事に自分の足を引っ張ってくれる。最後には綺麗な笑顔が作れているか心配になってきた。
 気分が乗らない仕事って言うのは、実につらいものなんだ。そうなんだ。おじさんが禿げるのも無理ない。
そうすると、自分も禿げるのか?いや、それはないか。

 ...いろんなことを考え、行動した。

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